デンマークのオーガニックフード
デンマークのオーガニック農業および養殖業は、環境に配慮し、
より自然な形で生態系の運用を目指した生産システムです。
オーガニックとは?
オーガニック生産の原則は以下のとおりです。
- 土の肥沃度、土に入れるものと取り出すものに注意する
- 有用な栄養素を補給しながら、土の回復時間を確保するために輪作を行う
- 栄養分としてマメ科の植物、作物の残り、家畜の糞などの有機物を与える
- 予防的な方法を用いることで、雑草、病気、害虫を防ぐ
- 環境全体を保全するため、農薬や化学肥料は使用しない
- 土壌浸食や栄養損失を防ぐため、生け垣や牧草地を植える
写真:Anders Kavin
オーガニックである理由
- 合成香料、合成着色料、合成甘味料を使用しない
- 加工には、限られた天然添加物のみを使用する
- 生産および加工において、遺伝子組換え作物(GMO)を使用しな
- 生物多様性、種、自然の保全に寄与する
- 土壌の生命力と肥沃度を向上させる
- 化学農薬を使わないため、環境および飲料水を汚染しない
- 動物の福祉(アニマルウェルフェア)を促し、屋外へのアクセスを保証するなど、動物にとって良い条件を提供する
- 抗生物質をはじめ薬剤の使用は厳しく制限され、ホルモン剤を一切使用せずに育てられる
- オーガニックの認証ラベルは、定期的に当局の検査を受けていることを意味する
デンマークである理由
長い歴史を持つ
デンマークは、オーガニック農業への転換やマーケティングに予算を計上するなど、国をあげて支援してきました。
加えて、国が認定したオーガニック食品であることを示す赤い「Ø」ラベルの導入は、消費者の意識の定着に大きく寄与しました。
金融危機や消費全般の減速にかかわらず、市場のシェアは、2009年の3.5%から2019年の12.1%へと着実に増えており、今後もその割合は増加すると見込まれています。
先進国である
デンマークは、世界でもっともオーガニックのシェア(一人当たりの消費量)が高い国のひとつです。ここ数年、オーガニック製品が占める割合はもっとも高く、2019年(最新の統計)では12.1%とトップに立っています。
ヨーロッパにおけるオーガニックについては”Organic at a glance”をご覧ください。
EUの規制に対応している
EU加盟国では、2009年1月1日から「オーガニック生産および製品の表示に関する理事会規則(EC)No.834/2007」によって推進されています。
この規則を満たした製品には、EUオーガニックロゴの使用が義務付けられています。
写真:
Pernille Greve(Bo Bedre)
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Photography by
Pernille Greve for Bo Bedre